「インターネット倫理機構」
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「インターネット倫理機構」設立趣意書

Internet Ethics Organization(IEO)

 通信のデジタル化の波は、通信産業界のみならず、一般家庭においてもIT革命を推進させ、中でもインターネットは「通信」という概念さえも変えるほどの能力を秘め、社会に開かれたメディアとして、急速に浸透しつつある。
 インターネットの持つ幅広い表現力は、コミュニケーションの利便性を向上させるだけではなく、経済活動の基盤としての利用はもとより、教育や文化創造の基盤として、新たな富を生み出す「人類共通の財産」と言える。このインターネットが 提供する環境は、今後デジタル部品の進化や、ネットワーク環境の高速化を追い風に、21世紀社会のバックボーンとなるであろう。

 しかし、このような急激な進化は、この新たな環境が必要とする秩序の形成が間に合わないまま拡大しているのが現状である。少数の人間が行う技術的・情報的犯罪行為によってこの環境を悪化させることも可能であり、結果、多くの利用者が被害にあい、社会的損失を生むことになる。この状況の改善は、大多数の良心的利用者のみに期待していて解決できる問題ではない。
 特に、教育現場でのインターネット利用は、広い範囲の学習効果が期待される優れた環境である。しかし、広い分野で多面的な利用がされている現在のインターネット環境は、教育にとって、有効な情報と、有害情報の混在を許しており、教育現場での利用を躊躇する動きもある。
 今、インターネットの優れた環境を教育現場に、そしてより広い社会で有効に使うため、多面的な環境整備が必要な時期に来ているのではないだろうか。

 我々は、この現状をかんがみ、インターネット環境を、各種の分野でより有効に利用されることを目指し、情報棲み分けの秩序を新たに形成するため、調査・研究・啓蒙・指導等を、業界の枠を越え、さらに国際的協力のもとで行わなければならないと考えている。
 この目的を達成するため、多くの分野から衆知を集め、ここにインターネット社会の秩序形成に寄与するため「インターネット倫理機構」の設立を行うものである。

発起人一同